高齢とともに視覚や色覚の衰えが進んできます。また、見えにくくなったことに本人も気付かないことが多く、暮らしの中での事故につながるケースも少なくありません。高齢者の“見え方”や”インテリア”に、どのような工夫が必要でしょうか?
家具や物が散乱して足元が見えにくい。暗くてよく見えない。角を曲がったら急に段差。このような状況が家庭内にあると、事故のリスクは高まります。
視力の低下によって物の識別が次第に困難になってくるため、障がい物はできるだけ取り除き、オープンなスペースを確保することが重要です。また、明るければ何とか見えていても暗くなると見えにくくなる、明暗による死角にも配慮が必要です。夜間に利用する廊下や階段は、十分な明るさが得られるよう足元灯を設置すると効果的です。
階段の降り口や段差部分には、はっきりと識別できるような色彩を配置しましょう。ただし、生活空間ですからデザインには気を付けたいもの。はっきりした色彩を選択するだけでなく、危険箇所を引き立たせるように色彩に差をつけたり、デザインやパターンを取り入れることによっても、快適な空間造りが可能です。
居住空間の快適性を考えるとき、色の持つ役割は重要です。注意を喚起する黄色や赤などの色はもちろん、寝室には安らぎの色彩であるパステルカラーや青系統の落ち着いた色彩を採用するのも効果的です。
また、高齢になるともなって外出の機会はどうしても減少しますから、生活に楽しさを与えるために明るい花柄の壁紙や鮮やかな色合いのカーテンなどで演出することも効果的。季節ごとにカーテンなどインテリアを模様替えすることによって、生活に季節感を取り入れることもできます。
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