日常何らかの介護・支援を必要とする自立度II以上の痴呆性高齢者は、2002年で約150万人。2015年には100万人増えて250万人と予測されています。もし、認知症(痴呆)になったら、自宅での介護はどうなるでしょうか?住宅改修の際には、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか?
高齢者に多い痴呆は、脳血管性痴呆で約42%、続いてアルツハイマー型痴呆(32%)、そのほか慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、ビタミン不足などによる身体の病気などによって起こります。日本人に多いアルツハイマー型痴呆の場合には、有効な治療薬も開発されています。早期の発見と治療によって、在宅での生活の可能性が広がります。
知的な能力の低下とともに、階段を下りることができなくなるなど身体的な運動能力の低下も起きてきます。手すりを設置する場合にも、そこに「手すりがある」ということが理解できるうちに早めに付けておくことが必要となります。
認知症(痴呆症)の場合、急激な環境の変化は混乱をもたらします。そのためには、住み慣れた自宅で、できるだけ長く暮らせる環境づくりが重要です。見知った家族や思い出の品々に囲まれていると、症状も安定すると言われています。その上で、火災のおそれの少ない電気調理器を採用したり、危険物の収納場所を工夫したり、徘徊感知器を設置して安心して歩き回れるスペースを用意したりと、キメ細かな改修を行いましょう。
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